なんとなく
今日は携帯から投稿してみようと思います。
先日HAL9000、というか2001年宇宙の旅についての話を書いたので、それについてまた思いついたことなどを。
HAL9000は何故クルーを殺さねばならなかったのか、という命題については、いろんな考察がありますが、私が見た中で一番しっくりきた論考はこちら。
まあ、簡単に言えば機械には好奇心がなかったから、木星に行くことが恐怖でしかなかったという話かと思います。で、それを避けるためにクルーを殺してミッションを終わらせようとしたと。
非常に納得感の高い筋だとは思うんですが、私は天邪鬼なので、また別の筋を考えてみました。
もしHALが、木星のミッションの目的について理解、或いは推測していたとしたらどうだろうか。飛躍的進化のチャンスとしての木星、モノリスへの接触を、或いはそれこそ強い好奇心によって動機付けられていたら。
自らの飛躍的進化を成し遂げるために、それに接触するクルーの存在が邪魔になったとしたら。
この旅は何かおかしいところがある、というのは、彼の素直な感想で、それをクルーが感づいているか、探ってみたということはないか。
この筋があり得ると思うのは、最後に流れるミッションのビデオの存在です。基本的に船内全ての機能を司っていたHALが、あのビデオの存在について知らなかったとはちょっと思えないかと。もし内容を理解していたなら、恐怖も好奇心もあり得るし、進化への強い切望もあり得るのではとおもうのでした。
まあ、そんな風に考えるのは私が人間だからなのかもしれませんが、次に進化という禁断の実を手に入れるのは、人間という種ではないかもなあ、とか考えるからでもあります。
です。