今日は色々なことがあったので、気晴らしにどうでもいいことを書かんとて、するなり。
まあ、例によって写真はまるで関係ないわけですが。
もうどれがシンだか劇場版だかエヴァだかヱヴァだかゲリオンだかなんだかさっぱりわからなくなってきたシンエヴァンゲリオン劇場版の次回作というか、最終作が公開されるそうで、それもどうも大晦日公開じゃねえか、とか言われたりしてます。
因みに私は熱烈なファンとは言えないまでも、一応一通り見させて頂いておりまして、テレビ版を再放送で、旧劇場版をビデオレンタル(!)で、映画館で序破QときてQでなんじゃこりゃとなった、まあ中の下とでも言えそうななまかエヴァファンなんでございます。あのですね、複雑な世界観がとか、2重3重に隠された伏線とか、そんなもの以前に、作劇としてあれねえんじゃねえの、観客に何見せてえのお前、というか、フライホイール接続、ヴンダー発信!、とかいって勇ましい音楽掛かった瞬間に、ああん。これ違うじゃん。もうエヴァとかどうでもよくなってるじゃん監督。ヤマト発進のシーケンスしたかっただけじゃん。そうだ帰ろう、焼き鳥屋寄って持ち帰り何本か買ってビールで流し込もうとか思っちゃったんですよね。結局最後まで見ましたけど。
多分監督、もうエヴァ作るの辞めたかったんですよね。なんかすごくわかります。エヴァの呪縛とか、14年成長しないとか、あんなのもう自伝というか、あ、むしろエヴァファンに対する強烈な嫌味か、とか思います。特にクリエイターとして、朝から晩まで「エヴァの大ファンなんです。次回作はいつですか。僕・私絶対見に行きます。あ、因みに僕の好きなキャラは。。」みたいな話を朝から晩まで会う人会う人に聞かされていたら、気が狂うわと思います。知らねえよ、俺はもう、そんな話聞きたくねえんだよ!って感じかと。
すごい雑な例えだと思いますが、精魂込めて自分のすべてをかけて最高の一皿作った料理人が、それを絶賛されたは良いが、来る客来る客それしか注文しやがらねえ、みたいな。作ってる方はもう完全に飽きていて、進化した俺を見せてやるぜ、とか思ってちょっとアレンジすると、なんか違う!とか言われて怒られる、みたいな。
んで、その監督の怒りが旧劇の最後にも出てくるわけですよ。観客自体(映画館の観客席)の実写を映して、最後にヒロインに「気持ち悪い。。」って言わせるみたいなね。そんな辛いんだ、人気作の監督って、って思いました。あれ見た時は。
んで、しばらくしてまた始めた新劇場版ですが、序はまあ、旧作のハイクオリティリメイク、破で正しくファンの期待通りの脱線をし、そこでまた「あ、僕の好きなキャラは。。」攻撃浴びすぎたのかなんだかQでちゃぶ台返し。
まあ、というような冗長な妄想と前置きがありつつですね、はい、今度は最終章ですよ。と。
で、所謂複雑に張り巡らされた伏線とちりばめられた謎を見事に回収する極めて高度な予測ストーリーはネットにどんぐりごろごろ転がっていますので、私は私の「だったらいいな。エヴァンゲリオン」を書いてみようかと。
もう正直ですね、主人公とヒロインがどうなるとか、世界の謎がとか、もう本当に興味ない。だって、空白期間に、もう語り尽くされ消費尽くされ、噛んでも噛んでも味しないレベルまで来ちゃってるじゃないですか。はっきり言って、スカイウォーカー家の系譜と同じくらい興味ない。ファンが勝手に世界を作り、拡大し、妄想で理想を設定している。どんな選択出しても絶対期待値超えないですよ、こうなっちゃうと。
でもですね、
そこを超えていくのがエヴァンゲリオンであってほしいと。
であれば、もう残された手段は、観客、特に純粋にエヴァの世界を愛しているファンの期待に対して、真正面からパンチを、あるいはにぎりっぺを喰らわせるしかないじゃないかと。
予想としてはですが、
エヴァが最初全然登場しなくて、例のヤマト代わりの大型何で浮いてるか聞くなよ戦艦がですね、あっちこっちで活躍しますね。一分一秒を争う、ハラハラドキドキのシーケンスが美麗なビジュアルで展開し、世界の謎のヒントとなる新たな情報のカケラをふんだんに登場人物の台詞に込めつつ、いくつかのミッションが連続して発生し、その傍らで主人公とヒロインがエモいやり取りをしたりして、その手の奴が好きな人はキュンキュンきたりしますね。んで、最後に主人公がやっと出たエヴァに乗るか、乗ればカタルシス、乗らねば地獄、みたいな最高に盛り上がるシチュエーションでですね。
急に絵が変わります。絵がその質感からして変わります。
具体的には、ポプテピピックのキャラに登場人物が変わります。そして、直前まで繰り広げられていた、エモく、かつ血のたぎるシチュエーションをですね、その絵でそのキャラで、ただし違う声優で再現していきますね。
観客がさすがにざわつき始めたころ、さらに、
ボブネミミッミに絵が変わり、同じシーケンスを、あのトーンで再現していきます。
このころには、映画館では、大切なものを壊されて、しくしく泣きだす観客が現れ、怒号も飛び交い始めます。「ふざけんなよ、庵野!」そんな叫びが、文字通り劇場を埋め尽くすのです。
そして、唐突に、元のハイクオリティなエヴァのトーンに戻り、既に完全にその価値が相対化され、意味を失ったシリアスなシナリオが進み、世界はまた最初のループ、主人公が登場するシーンに戻るところで、エンドロールが流れます。
監督は、作品を通じて、観客に、こう伝えるのです。「知るか、お前らいいかげんにしろ。」
でも、それでいい。それでこそ、私の見たいエヴァンゲリオン。私の見たい庵野監督。絶対に見に行くぞ。俺は。